LINEやSNSで大量のメール これってストーカー?

ストーカーリカバリーサポートの守屋です。

巷では色々な事件が、ニュースやワイドショーを賑わしています。その中でも

「女性に〇〇〇回メッセージを送った男性が書類送検」

「元恋人にしつこくSNSのダイレクトメールを送り続けた」

といったニュースも流れています。これらは決して全国に大々的に流されるニュースではありませんが、一方的にメールやDMを送り続けられた被害者はたまりませんね。

しかも「好きだ」「付き合ってほしい」などのメッセージが大量に届くケースが非常に多いんです。好意の全くない相手から、そのようなメールをもらっても困ってしまいます。

こうしたメールなどを送り続ける行為、結論から言ってしまうと「ストーカー」なのです。

実害がなくてもストーカー規制法違反になる?

まず相手から「好きだ」などのメールを一方的に送り続けられるケースでは、実際にメールが届くだけで、怪我をしたり損害を受けるなどの実害は出ていません。

でも好意すら持っていない相手からそのようなメールが来ても困りますし、メールボックスには何百件というメールが届いているような場合、身の危険すら感じるでしょう。

ここでストーカー規制法について見てみると

ストーカー規制法 第2条第1項第5号

電話をかけて何も告げず、又は拒まれたにもかかわらず、連続して、電話をかけ、ファクシミリ装置を用いて送信し、若しくは電子メールの送信等をすること。

警視庁 ストーカー規制法のページから引用

こちらには「連続して電子メールの送信などをすること。」と書かれていますね。

ここにはSNSも含まれています。それでは一方的にメールが送りつけられたらストーカー規制法違反になるのか、と言うと貴方のメールの返信がポイントになってきます。

ちゃんと相手に「拒む」意思表示をしよう

ストーカー規制法 第2条第1項第5号には「拒まれたにもかかわらず~電子メール等の送信をすること」とされています。

これはちゃんと相手のメッセージを送りつける行為に対して、「迷惑だからやめてください」「もうメールを送ってこないでください」というはっきりとした意思表示をするよう求めています。

例えば「会いたい、好きだ」というようなメールにうんざりして

「はいはい、また今度ね」
「時間があるときにね」

などと、のらりくらりかわすメールを返してしまってはいけないんです。

大量のメールを送ってくるという行動をとっているのは、すでに行動の抑制が効いていない状態で、普通の人からストーカーへと変わりつつある特徴です。

ここで相手に「また今度ね」などと期待を持たせるような返信をしてしまっては、ストーカー行為を助長する可能性があります。

さらに「拒む意思表示をしていない」のでストーカー規制法違反に問えないケースもあるでしょう。

拒んだ上でメールを送り続けるのはストーカー規制法違反

こうしたメールなどで同一人物に付きまとい行為をする、というのはストーカーの定義に当てはまってきます。

そのため実害が出ているかどうかではなく、付きまとい行為があるかどうかがポイントです。

そこでメールについてはキチンと「やめてほしい」と拒んだ上で、なおメールが届くケースで立派なストーカー規制法違反となるのです。

LINEやDMをブロックするのはちょっと待って

警視庁のページではメールアドレスを変える、LINEをブロックするなどの対策を取るように、という一文があります。しかしそれはちょっと待ってください。

なぜならばメールを送りつけることで、自分の想いが届いている、という安ど感を得ているのも事実です。ではその自分の想いが届くツールがなくなってしまったとき、ストーカーはどう思うでしょうか。

そう、次は連絡が取れる手段を探し始めるのです。

片っ端から友人知人などを当たったり、ときには探偵を雇ったりと、その執念たるやかなりのものです。

だからLINEやDMをブロックして、連絡先を完全に遮断してしまうのは得策ではありません。

ストーカーにはステージがある

ストーカーと言っても実は、大きな事件に発展する前の段階のステージがあるのです。ストーカー行為をステージごとに分類して、どのような危険度があるのか、どんな特徴があるのかを見る指標があります。

ステージ1:リスク

まずはリスクです。

「好きだ」「付き合いたい」「よりを戻したい」などというメールを執拗に送ってくるケースがこのリスクに該当します。

直接暴力的な発言が出てきていませんが、この段階で思いが伝わらない、自分の思い通りにならない、と感じると次のステージへ進むストーカーも。

被害者には大量のメールが送りつけられたり、プレゼントが届いたりします。被害者にとっては”気持ち悪い”と感じ、大量に届くメールなどにも精神的に参ってくるでしょう。

ステージ2:デンジャー

リスクからデンジャーとなると危険度が上がってきます。

このあたりからあからさまにメールなどの内容が攻撃的になったり、実際に待ち伏せをされるようになったりします。

被害者からすれば身の危険を明らかに感じ始め、恐怖を覚えるようになります。

ステージ3:ポイズン

ストーカー行為の最終段階がポイズン。デインジャーよりもさらに攻撃的になって、実際にストーカー殺人事件として取り上げられている加害者はこのステージです。

住居への侵入、刃物を持って襲撃する、職場などへの待ち伏せなどが該当してきます。

メールなどでは「殺す」というような内容となり、いつ事件へと発展してもおかしくありません。

リスク手前の予備軍

リスク、デンジャー、ポイズンについては実際にストーカーのステージとして定義されているものですが、この「リスク予備軍」は皆さんももしかしたら経験がある方も多いかもしれません。

〇振られてしまった恋人に執拗に復縁を迫る

〇相手にしてもらえない元恋人を待ち伏せして話をしようとした

〇恋人のLINEなどを隅から隅までチェックして行動を把握しないと気が済まない

〇電話に出るまでかけ続ける

こんな経験はありませんか?

ストーカーもこうした皆さんが経験のある出来事が、どんどん自分では抑えきれないくらいエスカレートしてきただけなのかもしれません。

大量のメッセージには早めの相談を

ともあれ大量のメッセージを送りつけて、さらに拒んでいてもそれが続くような場合、それはストーカー行為です。

ストーカーのステージが上がってしまう前に、やはり早期に外部への相談が必要不可欠となります。

LINEやSNSで大量にメッセージが届いてしまう、やめてほしいと言っているのに全然受け入れてもらえない、と悩んでいる方は、事態が重くなる前に対処しておきましょう。

そこで警察を入れてしまうと事態が大きくなってしまう、と心配されている方、ぜひストーカーリカバリーサポートまでご連絡をしてほしいと思います。

また逆に特定の相手への想いが断ち切れず、大量のメールを送ってしまう、やめたいのにやめられない、という加害者の方からのご相談もお受けしております。